クリニックからのお知らせ

■★アルツハイマー型認知症★ ?
認知症の物忘れには、普通の物忘れとは大きく異なる特徴があります。
私たちが物事を思い出すことができるのは、その体験が脳に記憶されているからです。
年をとると、その記憶を呼び出すのに時間がかかったり、
一時的に思い出せないことも多くなりますが、何かきっかけがあれば思い出すことができます。
ところが認知症では、体験したことそのものが記憶からすっぽり抜け落ちて、
脳にとどまりません。「朝、ごはんを食べた」「昨日、公園に行った」「さっき、隣の人と会った」
という体験が、脳に記憶として残らないのです。存在しない記憶は、どのようにしても
呼び起こすことはできません。病状が進行するに従って、現在の年月や時刻、方向などの基本的な
認識の障害(失見当識)や、大声をあげるなどの感情障害、身だしなみや入浴などの日常生活の障害、
言葉が出なくなる、動作が緩慢になるなどの症状が現れ、しだいに人格の変化に進みます。
認知症と診断するには、認知機能障害のために「生活に支障をきたしている」ことが必須です。
ところが、認知機能や、日常機能は正常で、生活に支障はないけれども、
年齢に比べて記憶力が低下していて、正常であるともいえない、という場合があります。
この状態は経度認知障害と呼ばれ、やがてアルツハイマー型認知症に移行するといわれています。

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