クリニックからのお知らせ

■★アルツハイマー型認知症★ ?
認知症を治す根本的な治療法はまだありませんが、
早期に発見して治療を開始することで進行を遅らせることができます。
治療薬も貼り薬や新しい作用の薬なども登場し、本人にとっては家族や社会の中で
生活できる時間を延ばすことができ、家族にとっては認知症を受容していく時間を
持つことができます。おかしいな?と思うような物忘れや日常行動の変化に周囲が
気づいたときは、もし認知症だったとしても、まだ初期のことが多いので、
迷わずに早く医療機関を受診することが大切です。
認知症は、老年科、神経内科、脳神経科、精神科、脳神経外科などで診療しています。
専門の「物忘れ外来」を設けている病院もあります。
しかし、増え続ける認知症患者さんをすべて専門病院で診察していくのは、
病院数や専門医の数からいっても困難です。今後、認知症の患者さんやその家族が住みなれた
地域で安心して暮らしていくために求められるのは、地域で支える認知症診断です。
専門的な検査や治療方針作りは専門医が担い、薬や経過観察、日常的な相談などのケアは
地域のかかりつけ医が行うという連携診診療で、患者さんと家族を支援していくことが望まれます。
2005年から、国の認知症地域医療支援事業として、地域の診断所などに対して、
かかりつけ医としての適切な認知症診断の知識と技術の習得、家族支援など、
認知症診療の技能向上のための研修を実施しています。また、地域の認知症診療ネットワークの
中核的な役割を担う医師として、認知症サポート医の養成が進んでいます。
認知症は専門医を受診しなければ、と思われがちですが、まずはかかりつけの先生に
相談してみましょう。また、各都道府県の高齢福祉保健課には、
物忘れ相談医・認知症サポート医の名簿があります。必要に応じて紹介してくれますので
問い合わせてみましょう。
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