クリニックからのお知らせ

■★アルツハイマー型認知症★ ?
普通に生活ができるので、発見するのはなかなか難しいのですが、
アルツハイマー型認知症対策の観点から、軽度認知障害の早期発見の必要性が高まっています。
軽度認知障害では、本人が物忘れを訴えていることが多いので、年のせいだろうなどと軽く考えず、
この時期を逃さずに受診することが早期発見につながります。
軽度認知症知障害の段階で本格的な治療を開始すれば、
アルツハイマー型認知症への移行を予防したり、遅らせたりすることができます。
認知症は、記憶や認知の機能(高次機能)を簡単な質問形式で検査する高次機能検査や、
脳の損傷を見つける画像診断などから診断されます。
よく行われる高次機能検査にはMMSE(ミニメンタルステート検査)や
HDS-R(改訂長谷川式簡易認知評価スケール)があります。
どちらも短時間で認知症のスクリーニングができ、臨床の場で広く用いられています。
また、定期診察で症状の進行を評価する際にも有効です。
原因疾患を突き止め、どのタイプの認知症かを鑑別するには、
放射性同位元素を用いたPET、SPECTと呼ばれる画像診断が有効です。
どの医療機関でも手軽に受けられるという検査ではありませんが、
従来のCTやMRI検査では得られなかった脳機能の情報が得られ、
軽度認知障害やアルツハイマー型認知症の早期など、早い段階で
異常を察知することができます。
高齢者では、脳血管障害を伴うアルツハイマー型認知症が多いので、
脳血管性認知症と同様に、高血圧や糖尿病など脳血管障害の危険因子
を予防することは非常に重要です。
また近年、糖尿病がアルツハイマー型認知症の発症に深くかかわっているという
報告が多数出ています。40代、50代で血糖値が高めの人、
糖尿病がある人は、高齢期に向かってしっかり血糖管理を続けましょう。
超高齢社会の日本では、認知症は増加し続けると予想され、
治療法の研究も盛んに行われています。
Topページに戻る