クリニックからのお知らせ

■★卵のコレステロール★
弁当箱の容量や形も様々だ。大きさと栄養量の相関関係には、
1ミリリットルで1キロカロリーという大まかな目安がある。
メタボ気味の大人なら、一食500キロカロリーから多くて700キロカロリーが適量。
食べ過ぎない、また栄養量を低下させないためにも容器の大きさに気を配りたい。
弁当に詰める人気のおかずには、必ずといって良いほど卵料理が並ぶ。
冷めてもおいしいだけでなく、必須アミノ酸を豊富に含む良質なたんぱく資源として、
卵は不動の地位にある食材だ。更に弁当の蓋を開けた瞬間、
目に飛び込む鮮やかな彩りは、トマトと双璧をなす食欲を喚起する色でもある。
卵は乳幼児にはアレルギーの心配があり、大人にとってはその成分である
コレステロールに対する不安が常にある。確かにMサイズの卵1個には
200ミリグラム強のコレステロールがある。
これが、健康診断後に渡される結果表に記載されている血液中の脂質の一つである
総コレステロール値と同じ単位であることから、料理や食品として摂取したコレステロール
がそのまま血液中を駆け巡っているのだろうと連想されやすいようだ。
実際は、体内のコレステロールは、その70〜80%は肝臓で合成され、
残りの30〜20%が食事などで摂取するものとされている。
言うまでもなく、コレステロールは人体を構成する細胞やホルモンの合成に
欠かせない脂質の一つで、その意味でも若さを保つ栄養素ともいえよう。
百歳を超えて現役で社会活動をこなす人々の食卓日記にも、
卵料理が頻繁に登場する。親子丼や鰻巻卵、茶わん蒸しに卵かけご飯といった
おなじみの食べ物と並んで、こんな食べ方も記載されていた。
洋皿にひと握り程のご飯を盛り、その上に焼き過ぎずにふっくらと仕上げた目玉焼きと、
細かく切っていためたベーコンを少し添える。暖かくトロっとした卵の黄身が
ソースとなって食が進むという。日本の卵消費は世界でトップクラス。一日平均1人0.9個という。
その消費量は長寿とも無関係ではないように思える。
Topページに戻る