クリニックからのお知らせ

■★脱水★
体の健康状態を左右す要素の一つに水分がある。
人体にはいったいどれくらいの水分があるのか?
平均して大人では体重の約60%が水分といわれる。水分の量は年をとるにつれ減る。
新生児や子供では65〜80%だが、65%以上の高齢者は約50%になる。
新生児や子供は成長する時期にあるからではないかといわれている。
体内にある水分のおよそ80%が細胞に含まれている。残りの約20%が血液などだ。
細胞にある水分と、細胞外にあって体内に巡っているものをあわせて体液と呼ぶ。
体液中には、ナトリウムやカリウム、カルシウムなどプラスの電気を帯びたものや、
塩素などマイナスに帯電したものなどさまざまなイオンが含まれている。
これらは体温の調節をはじめいろいろな機能の調整といった体のバランスをとっている。
体液が急激に失われるのが脱水だ。食事や水分が十分に補給できないときや、
激しい下痢や嘔吐が続くときは、脱水に気をつけなければならない。
汗や尿などの形で体外にでる水分は約2.5リットルといわれる。脱水は要注意だ。
約1時間の通勤で約200??、8時間の睡眠で約500??の水分が失われる計算になるという。
体から水分が4〜5%失われると体に変調が表れ、10%以上失われると死に至ることもある。
私たちは普通、1日に約1リットルの水を食物からとっている。
同様に毎日、約1.2リットルを飲料水から補給している。
だから急激な運動などをして汗を大量にかくと脱水になりやすい。
水と同時にナトリウムやカリウムトイッタイオンも失われる。
汗は体温調節にとって大切なものであるが、汗のかきすぎは体にとってよくない。
汗のかきすぎによる脱水を防ぐには、イオン入りの水を補給するのがよい。
以前は運動の時は水を飲まないのが常識だったが、今はどんどん飲む。
これは合理的な判断だ。ホテルやオフィスなど乾燥している場所で生活する
現代人にとって、水分補給は必須といえそうだ。脱水を起こした人の救命にはまず、
イオン入りの水を点滴する。近年は、これを口から飲ませる治療法が普及しつつある。
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