クリニックからのお知らせ

■★血液疾患、腫瘍と区別を★
血マメは、粘膜下部組織内に起こった出血で、紫紅色の盛り上がりとして認められる。
大きさは数ミリメートルぐらいから時には2センチメートルぐらいあり、
ほほの内側の粘膜にできることが多い。歯と粘膜が接触したり、
粘膜を歯でかんでしまったりした時に生じるほか、
場合によってはブッと何かが弾けたような感覚の後、みるみるうちにムクムクと
レバ刺が付着したかのように膨らんでくることもある。触れてみると弾力がある。
自分で潰したことがある人がいるかもしれないが、一般的には潰さず、
そのまま刺激を与えないように注意しておくと吸収されて消えてなくなることが多い。
破れると血液が漏れるため血の味がするが、小さなものでは、気がつかないうちに
破れることもある。破れた面積が大きいと口内炎のようにしみる場合もあるが、日時の経過とともに
落ち着いていく。皮膚にできた血マメと異なり、口の中の血マメなのでガーゼなどで保護をすることはできないが、
様子をみていれば良い。大きくて痛いといった症状があるなど、心配な場合には医療機関で
診察を受けても良いかもしれない。このように血マメ自体は心配なものではないが、
注意しなければならないのは、血液が固まりにくくなる血液疾患が原因で血マメが生じている時があることだ。
そのような場合には、血マメのほかに歯と歯肉の境からの出血、皮膚の内出血や関節の腫れが認められることもある。
こうした症状が同時に認められる場合には医療機関で受診してほしい。
血管腫と呼ばれる良性の腫瘍などの場合もある。血管腫の場合には、腫れているが柔らかい。
短期間で大きくなることはなく、自然に消失することもないので、見分ける基準になるかもしれない。
血マメの場合には、一般的には破れて破れてしまったり、自然に消えてなくなったりする。
出血や症状が続く場合には、歯科や歯科口腔外科、耳鼻咽喉科を受診するのが良いと思う。
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