クリニックからのお知らせ

■★強い骨を作るビタミンD★
赤ちゃんや子供がビタミンD不足になると、発育に影響する恐れがあります。成人が不足すると、
骨粗鬆症の一因にもなりかねません。どうすれば上手に補給できるのでしょうか。
ビタミンDは丈夫な骨に欠かせない。骨の主要成分であるカルシウムが体内に
吸収されるのを助けるほか、骨の形成にも大切な役割を担う。
欠乏症になると、赤ちゃんや子供の場合は骨が変形するくる病や低身長、成人の場合は
骨が変形したり歩行に支障が出たりする骨軟化症のリスクがあります。
欠乏症にまでならなくても、不足すると骨がカルシウムが溶け出しやすくなり、
骨密度が低くなって骨粗鬆症の一因となったり、骨折しやすくなったりする恐れもある。
ビタミンD不足を防ぐには、まずは食事による摂取が大切。多く含まれるのは魚やキノコ類、卵などだ。
1食分の量でみるとウナギのかば焼き(100?中にビタミンDが19マイクログラム)や
イサキ(60グラム中9マイクログラム)、太刀魚(同8.4マイクログラム)、
カレイ(同7.8マイクログラム)にも多く含まれる。
生のしいたけには100グラム中2.1マイクログラム、ホンシメジには同4マイクログラム、
マイタケには同3.4マイクログラム含まれる。卵でビタミンDが含まれるのは黄身の部分だ。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、ビタミンD摂取の目安量は、
18歳以上は1日5.5マイクログラム。1日1回魚を食べれば、十分に足りる。
赤ちゃんは、体が小さい割にたくさん必要なので、不足する可能性が高い。
人工乳はビタミンDが添加されているが、母乳の量は個人差が大きい。
食事摂取基準では、授乳中には1日8マイクログラムの摂取を推奨する。
日光浴でもビタミンDは補給できる。紫外線を浴びることにより、皮膚で体内の
コレステロールを原料に作られるからだ。
「季節や時間帯によっても異なりますが、国内の1歳児なら週30〜40分、冬は少し長めに、
日に当たればいいのではないでしょうか。日焼けする必要はまったくありません」
環境省の「紫外線 環境保健マニュアル」によると、日本のような緯度にある地域では、
食品からの摂取と合わせれば、両手の甲ぐらいの面積が1日15分日光に当たる、あるいは日陰で
1日30分過ごす程度で十分に1日の目安量を補えるという。
Topページに戻る