クリニックからのお知らせ

■★肥満防止、食事回数より量★
病気になるとつい薬に頼りがちだが、そうなる前に食生活を見直すことが大切だ。
最近は糖尿病や高血圧、高脂血症、骨粗しょう症といった生活習慣病が問題になっている。
これらの病気は食生活に問題があるから起こる。おいしくてバランスのよい食事で健康に
なろうという医食同源の意義は大きい。ほとんどの生活習慣病は肥満がきっかけになっており、
症状を悪化させる要因にもなっている。肥満を防ぐには食事は1日3回を規則正しく取り、
腹は8分目を目安にすることがよいとされる。最近、寝坊のせいなのか、ダイエットのためなのか、
朝食をを抜いて出動したり登校したりする人が増えているようだ。
江戸時代まで、日本人の食事は1日に2回が基本だった。近代化に伴い長時間活動することが普通になって、
必要なエネルギーの量が増えたため、1日3回が合理的と考えられるようになった。
肥満を防ぐには食べ過ぎないことが肝心であって、食事の回数を減らせばよいのではない。
回数を減らすと、必要なエネルギーを確保しようと、ついつい食べ過ぎてしまいがちで、
摂取カロリーを増やすことにつながる。では、1日にどれくらいの量をとればよいのか。
食事バランスガイドが有効になる。活動量や年齢によって差はあるものの、
大人であればおおむね、ごはんやパン、麺類といった主食類は、ごはんに換算して中盛りで
4杯分程度が目安になる。肉や魚といった主催だと3皿程度、野菜やキノコ、
海藻といった副菜は5皿程度になる。このほかにも牛乳1本、果物類ならみかん2個程度が指標になる。
気をつけたいのは、これらをバランスよく取ることである。くれぐれも体によいからと聞いて、
同じものばかりを食べ続けることはないようにしたい。

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