クリニックからのお知らせ

■★痛風★
足の指に激痛が走るが、でも数日がまんしたら治ったという、
こんな経験をした人はいませんか。もしかしたらそれが初めて経験する
痛風の発作かもしれません。痛風のバロメーターは尿酸値だ。
体内に残った尿酸は体温の低い指先などの関節内で尿酸結晶となる。
この尿酸結晶が雪崩のようにはがれると、白血球が異物とみなし、
激痛を伴う発作が起きる。尿酸値の正常値は7以下。9を超えたら
尿酸値を下げる薬を飲んだ方がいいが、その手前の人はまずはセルフケア。
セルフケアで重要な点は5つ。まずは食事。食事に含まれるプリン体は
体内で代謝されると尿酸になる。食べる量を減らせば摂取するプリン体の量も減る。
質的制限より量的制限との考えでメタボ対策にもなる。
次にお酒。ビールはプリン体の量が多いというが、アルコール自体が
尿酸値を上げる作用もあるため、どんなお酒でも飲酒量を抑えることが重要だ。
生活の目安として、缶ビールなら350??1缶、日本酒なら1合程度に抑えて。
三つ目の水分。尿の量が減ると体の中に尿酸がたまってしまう。
尿酸は汗から体外に出にくい。だから「サウナで汗をかいてビールは最悪」です。
痛風がある人の20%は尿路欠席があるといい、要注意だ。
四つ目は運動。短時間に激しい運動をすると乳酸が多くつくられる。
乳酸の排出を抑制させる。ウオーキングやジョギングのような軽い運動の方がいい。
最後はストレス。痛風の人は仕事依存症の人が多いという。
ストレスが尿酸値を上げるわけではない。どんどん仕事をする、徹底的に飲む、運動するときは激しく
という行動パターンが尿酸値を上げる要因だからだ。
初期の発作は数日で治まり、3割くらいの患者が受診していない。
痛風は95%は男性の病気といわれるが、女性もお酒を多く飲む人は注意が必要だ。
発症は30〜40代が多いが、若くても肥満の人は「予備軍」と考えた方がいい。
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