クリニックからのお知らせ

■★尿路結石を食事で防ぐ★ ?
食事やライフスタイルの見直しがとても大切だ。今では多くの尿路器科医が食事指導に取り組んでいて、
患者の約6割が指導を受けているいるという。結石予防のポイントの多くは、
肥満症や高血圧といった生活習慣病を防ぐ注意点とも重なる。
患者の大部分を占めるカルシウム結石や尿酸結石は、高カロリーや高脂肪といった食生活が原因の一つとされ、
患者で糖尿病や脂質異常などもかかえる人は多い。結石の種類によっては、少数だが生活習慣ではなく
遺伝的な原因が強かったり、特定の薬の多用が原因になったりして、治療や予防法も異なる。
石が出たら尿路器科に持ち込んで分析してもらった方がいい。主に腎臓でできた石は、尿管に落ちてくる。
専用の装置で体外から衝撃波を当てて石を砕くESWLという方法が1980年代半ばに国内に導入されて以来、
治療の主流になってきた。それまで手術と比べて患者の負担は大きく減ったが、衝撃波で他の組織を
傷つける心配が残る。砕いた破片は、自然に出てくるのを待つしかなかった。一方ここ数年、
内視鏡を使ったTUL(経尿道的尿管石術)という治療法が広まってきた。
細い管を尿道から入れて先端に付いたレーザーで石を粉砕。そのまま破片を回収して、
体外に取り出せる。石の大きさなど次第でだれにでも適用できるわけではないが、
石を確実に取り除けるTULは患者の満足度が高い。
自然排石を早めるα1ブロッカーという薬の治験も進んでいる。海外で効果が認められ、
国内でも順調にいけば数年以内に、この薬が10ミリ以下の結石への選択肢になる見込みという。
Topページに戻る