クリニックからのお知らせ

■★健康を維持するには★
健康を維持するには何が大切か。栄養・運動・休養の3つだと考えられる。
栄養はもちろん毎日の食事で、運動はいうまでもない。そして、休養は睡眠を意味する。
睡眠を十分とらないと、生活習慣病のリスクが増すという報告もある。
また、うつ病と不眠症の関係も指摘されている。睡眠が大切なのは、生物には体内時計が備わっているからだ。
人間の体内時計はほぼ24時間でリズムを刻んでおり、中枢には脳にある。
朝陽の光によって覚醒信号がでて目が覚め、夜になるとその信号が弱くなって眠る。
体内時計の影響のわかりやすい例が時差ボケだ。経済のグローバル化が進んで海外を飛び回るビジネスマンは増えている。
時差ボケに苦しんだ経験を持つ人は多いだろう。実際の時計は簡単に時刻を変更できるが、体内時計はなかなか変えられない。
時差ボケは地球を東回りに移動したときによりキツク現れるようだ。例えば米国の東海岸へ渡航した場合を考えてみよう。
ニューヨークでは日本と昼と夜が逆転する。体内時計はスっと米国時間に合わせてはくれない。
だから、午後になると猛烈な眠気と戦わなければならなくなる。体内時計が渡航の時刻と一致するようになるには、
最低でも一週間はかかるだろうと言われている。大半の出張や海外旅行では、時差ボケを解消できないまま過ぎてしまう。
時差ボケを防ぐには、渡航先の時間に合わせた生活パターンに早めに移すことがよいといわれる。また、地球を東回りで
移動するよりも西回りの方が体にとってきつくないということで、少し遠回りになるが
欧州経由で米国入りする人もいるとか。現代社会は体内時計が乱れやすい。
「24時間社会」「眠らない都市」といわれ、夜中もフルに働く人がいる。また、スマートフォンやパソコンで
深夜までゲームやインターネットなどに没頭する若者も多い。これでは体内時計が休息する暇がない。
国内にずっととどまっているにもかかわらず、知らず知らずのうちに時差ボケ状態を生み出している。
「24時間社会」は「不健康な社会」を作っているといってもよいだろう。

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