クリニックからのお知らせ

■★適切な水分補給のコツは少量をこまめに何度も飲む★ ?
酒の席では、ビールを飲むと一時的に喉の渇きは癒されるが、100ミリ飲むごとに体内では
アルコールの分解などで120ミリリットルの水分を消費する。またアルコールには利尿作用もある。
酒だけで水分補給しようとすると、実は体内の水分は少なくなる。
ビールやサワーなどを飲んだ後は、最後に水を飲もう。ウイスキーや日本酒なども
飲酒後に水を飲んでもよいしチェイサー(口直し用の水)と一緒に飲むのもよい。
また屋外で活発に運動する子供は汗を大量にかき、通常より水分が多く必要だ。
炎天下では一時間の運動で1リットル以上の汗をかくといい、同量の水分を補給すべきだ。
ここでの注意点はスポーツ飲料の飲み過ぎ。スポーツ飲料には1リットルあたり
70グラムの糖分を含むものもあり、過剰摂取は小児糖尿病にかかる危険性もある。
このため子供には水で2〜3倍に薄めたものをもたせたい。キュウリやナスなど水分を多く含む
夏野菜を食事で積極的にとると効果が高い。キュウリは成分の95%が水分。
旬の時期で味が濃く、おいしく食べられるので一石二鳥だ。おやつの時間に塩味のものと甘味を摂取することも大切
という。塩分と糖分は小腸での水分吸収を早くする。例えば、せんべいに水ようかんの組み合わせなどは理想的。
脱水症状になりかけた場合は特別な対応が必要。冷や汗が出だしたり、水を飲んでもいないのに
喉の渇きが止まったら危険信号だ。体液に近い割合で塩分の入っているスポーツ飲料や、
医療用に塩分や糖分量を調整した経口補水液などを取るのが良い。体への吸収が早い。
真水だと半分しか吸収されないこともあるため、少し塩を足して飲む。
もちろん状態が悪化する前に医療機関で治療を受けることも重要だ。
Topページに戻る