クリニックからのお知らせ

■★意外と多い夏の脳梗塞★
心臓の血管が詰まる心筋梗塞も夏に入院患者が増えるという。
気温が上昇すると、人の体はその環境変化に適用しようとする。
その過程で神経が興奮状態になり、血圧も上がるという。
暑いと睡眠不足にもなるケースも増えてくる。こうした原因などが影響して、
血管が収縮しやすくなるという。動脈が硬化し血液の塊が血管にこびりついている
中高年などは、血管の一部が詰まってしまい、心筋梗塞が発症する。
心筋梗塞患者242人について、発症時期と気温の関係を分析したことがある。
その結果、全体の64%が1日の最高気温と最低気温の差が8度以上ある時に起きていた。
温度差の大きくなりがちな梅雨明けや残暑など季節の移り変わり期は特に注意が必要という。
発症する際は、胸全体が締め付けられるように痛くなって冷や汗を伴うことなどが多い。
脳梗塞、心筋梗塞ともに発症が疑われた場合は、「迷わず救急車を呼ぶ」のが鉄則だ。
発症後はやめに治療すれば、それだけ回復が見込めるからだ。
この2つの病気は生活習慣の積み重ねで発症するケースが多い。
具体的には、高血圧や脂質異常、糖尿病、運動不足などが発症のリスクとして知られている。
中高年に多いが、食生活の欧米化などを背景に、若くても発症するケースがある。
発症してからではたとえ命が助かっても重い後遺症が残る場合もある。
このため、予防に力を入れよう。脂っぽい食事を控え、禁煙する。
ストレスもためないようにする。そして夏場はこまめに水分を補給し、
脱水状態になるのを防ぐ。これは熱中症対策と共通だ。
脱水症状は就寝中になることもあるので、エアコンの利用を必要以上我慢しないことが大切だ。
寝る前にコップ一杯の水を飲むとよいという。
体を動かすのも重要だが、炎天下での激しい運動は避けよう。
たとえ若くても2日酔いでゴルフというのはもってのほか。
夏は暑さから体調を崩しやすい。できるだけ規則正しい生活を心がけたい。

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