クリニックからのお知らせ

■★睡眠の足りない日本人★

健康維持にとって十分な睡眠は不可欠だ。では、どれくらい眠ればよいのか。
よく6〜7時間といわれるが、個人差があり、短くても十分な人もいれば、
10時間でも足りない人まで様々だ。重要なのは質、つまり満足な睡眠がとれたかどうかである。
睡眠の質に対して興味深い調査がある。日本・米国・フランスに住む30歳以上の男女
約7000人を対象にインターネットでアンケート調査をした。それによると、
平日の睡眠時間は米国人が7.01時間、フランス人が7.07時間だったのに対し、
日本は6.5時間と30分以上短かった。睡眠時間が6時間未満だった人の割合も、
日本は19.8%と米仏の2倍近くあった。おもしろいのは睡眠の満足度に関するアンケート調査だ。
「満足(十分な睡眠がとれたと思う)」と答えた割合は日本人が44.7%と米国人の59.4%、
フランス人の61.1%とくらべてかなり低い。一方、「不満」は日本人は36.0%もあり、
米国の34.1%、フランスの27.7%を上回った。慢性的に寝不足で、睡眠医ついて不満をもっている。
調査からはこんな日本人像が浮かび上がってくる。同じ調査で、一部の人を対象に
「日ごろ、どういったワーキングスタイルをとっているか」についても聞いている。
日本人は「一人で仕事を仕事をすることが多い」「パソコンでの作業が多い」との回答が
最も多かったのに対し、米と仏は「チームで仕事をすることが多い」や「人と話すことが多い」となった。
ひとりでパソコンに向かって黙々と仕事をするのが日本のビジネスマンの姿なのだろう。
このワーキングスタイルが日本人の睡眠時間の質の低下や、慢性的な睡眠不足状態を招いているのだろうか。
十分な質を保てないと、日中に眠くなってしまい、集中力や充実感、気力が減退する。
仕事の効率が落ちるだけではなく、ときには重大事故を招く恐れが合う。「日中に眠気を感じる」
という回答も日本には70.9%と、米国の56.0%、フランスの30.3%を大きく上回る。
ちょっと気になるところだ。
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