クリニックからのお知らせ

■★こむら返り★ ?
睡眠中のこむら返りは、多くの人が一度は経験したことがあるだろう。
寝ているときは自然と足のつま先が外側へ伸びるなどし、ふくらはぎの筋肉は逆に縮む。
ふくらはぎの筋肉は逆に縮む。縮んだ状態が続くと痙攣が起きやすい。中高年に多く、
足の指や太ももに起きる場合もある。睡眠時間のこむら返りが2カ月に一回以上ある人は
60歳以上で3人に一人。80歳以上では2人に1日に増える。毎日のように起こる人は
60歳以上で6〜8%といわれる。数カ月に1回程度なら経過をみてもよい。
だが、夜中に週一回以上起き、それが長期間続いている人は睡眠の質が低下したり、
他の病気や治療薬が原因だったりする場合もある。我慢せず医師の診察を受けた方がよい
薬が原因なら別の種類に調整できることもある。起きたときの対処法の一つは、
つま先を手前に引き、ふくらはぎの筋肉を伸ばすこと。この際、ひざは曲げないようにする。
手の届かない人はつまさきにタオルを引っかけたり、たんすの角に押し付けたりする方法もある。
予防策としては、入浴して血行を良くし、寝る前につま先を手前に引いてストレッチしたり、
ふくらはぎをマッサージしたりする。夏は汗をかいて水分やナトリウム、
カリウムなどを失うことが多いので注意が必要だ。カリウム補給には、緑黄色野菜やバナナなどの
果物を多めにとるのがおすすめという。運動前はしっかり補充し、こむらを伸ばす準備運動をする。
前日にお酒を飲みすぎて脱水症状にならないように注意する。また、一時的な糖分の取りすぎで
起きることもあるという。こむら返りは運動不足や偏った食事など生活の乱れのサインかもしれない。
もし起きたら、自分の生活を見直してみてほしい。治療に漢方薬を使うケースもある。
代表的なのは芍薬甘草湯で、服用すると通常は2、3分で、早い人は1分以内で治まる。
睡眠時にこむら返りを起こしやすい人は、寝るときに枕元に置いておくとよい。
この薬は妊娠中でも使え、ほとんどの人は問題なく服用できる。ただし飲み続けると、
まれに足のむくみ、血圧上昇、血中カリウムの低下などが起きる場合もあるので注意が必要だ。
このほか、八味地黄丸(はちみじおうがん)は高齢者のこむら返りに適しているという。
どのようなこむら返りかによって、使い分けることもできる。
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