クリニックからのお知らせ

■★熱中症予防★ ?
暑さがまだ続きそうなこの季節。熱中症予防のため、
こまめな水分補給やエアコンの利用などが必要だ。ただ、人が肌で感じる
体感温度や快適だと思う温度は、条件によって異なり個人差もある。
中には涼しいと感じたり、不快感を感じなかったりしても、
実際とは感覚がずれていて注意が必要なケースもある。
温度の感じ方について探ってみた。体感温度は気温のほか、湿度や風速など多くの
要因で決まる。風速が毎秒1メートル増えるごとに1度ずつ下がるともいわれる。
ただ、特に統一された計算式はなく、用途などでいろいろな方法があるようだ。
猛暑日の東京をモデルにシュミレーションした研究では、午前10時や午後1時に大量の
打ち水をすると、体感温度はいったん下がった後に急上昇し、一時的に高くなった。
水の蒸発による湿度上昇の影響が大きいためだ。午後5時に打ち水をした場合は継続的に下がった。
暑さを和らげるための打ち水は夕方がよさそうだ。この研究では体感温度気温、湿度、風(気流)、
周囲から伝わる熱、服装などから計算している。最近は体感温度に合わせて制御する
エアコンも登場している。例えば、三菱電機の最新のエアコンでは人の位置や床の温度などを検知し、
冷やし過ぎを抑制するという。体感温度は室温や風、伝わる熱の量、人の活動量などで独自に判断する。
強い日差しが入って床が熱いと、その近くは受ける熱も多く熱く感じる。
体を動かしているかという活動量でも違ってくる。また体感温度は一般に女性より
男性の方が高いといわれる。人が快適と感じる環境の温度も性別、生活習慣、出身地域、
個人などによって違い、季節による変動もある。20歳前後の男子大学生を対象に調べたところ、
快適環境温度は春から夏に向けて、上昇する傾向があった。体が暑さにだんだん慣れていくため。
ただ、運動の習慣がある人の場合で、習慣がない人では上昇しなかった。

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