クリニックからのお知らせ

■★尿路結石★ ?

最近増えているのが尿路に内視鏡を入れ、レーザーで結石を砕く方法だ。非常に細い管を尿道から入れ、
先端に取り付けたカメラで結石を観察しながらレーザーを当てる。衝撃波に比べ、
結石を確実に砕ける。砕いた後は専用の器具でかけらを取り出す。この治療では
麻酔や2〜3泊程度の入院が必要で、内視鏡などを挿入する際に尿路が傷付く恐れもゼロではない。
衝撃波治療を一回受けて結石が半分も砕けないようなら、内視鏡治療に切り替えた方がいい。
衝撃波で腎機能が低下する危険性が高まるからだ。内視鏡治療を取り入れる医療機関は増えているが、
衝撃波だけを扱う尿路器科もまだ多いという。治療法を切り替えやすいように、両方の治療が
できる医療機関にかかるのが理想だ。また、発見が遅れて結石が3〜4??まで成長してしまったら、
腎臓に穴を開けて除去する手術も選択肢に入る。どの治療法を選ぶかは医師と十分相談しよう。
尿路結石はいったん治療しても再発しやすく、患者の3割にも達する。そこで重要になってくるのが
食生活の工夫だ。シュウ酸や脂肪が多い食事をとると、尿中のシュウ酸濃度が上がり結石が出来やすくなる。
肉ばかりの偏った食事を避けるほか、ホウレンソウやタケノコなどシュウ酸が多い食べ物の
取りすぎはやめよう。水分を補給するのはおすすめだが、紅茶やコーヒーにシュウ酸が含まれるため、
なるべく低脂肪のミルクを組み合わせて飲むようにする。
こうすれば、腸内でシュウ酸とカルシウムが結合し大便として排出される。最近では20代男性や女性でも
発症例が増えている。偏った食事メニューや夜遅く食べることなどが影響しているようだ。
こうした食習慣は尿路結石だけでなく、糖尿病や高脂血症などにもつながる。
健康診断で中性脂肪や尿酸値が高かった人は、尿路結石のリスクにも直面しているとの考え、
生活スタイルを見直すきっかけにしたい。
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