クリニックからのお知らせ

■★尿路結石★ ?
突然、激痛に襲われる尿路結石は、汗をかき尿が濃くなる夏に増える。
食生活の欧米化などが影響しているといわれ、結石ができる場所や大きさなどに
応じて薬や衝撃波、内視鏡など様々な治療法がある。再発しやすいため、
食生活の改善などが重要だ。尿は腎臓で作られ、尿管を通って膀胱にたまり、
最後は尿道から体外に排出される。この尿路と呼ぶルートの途中で詰まるのが尿路結石だ。
尿の流れが滞ると激しい痛みを引き起こす。結石のできる場所で名前が付いており、
腎臓なら腎臓結石と呼ぶ。結石が尿管に降りてくれば尿管結石となる。
大半は腎臓で作られるが、膀胱でできるケースもある。石といっても成分は
シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウム、尿酸などだ。尿中の物質に、シュウ酸やリン酸などが
加わりながら成長する。尿路結石は日本人の約1割が一生のうちに患うといわれ、
30〜50代の男性に多い。詳しい原因は分かっていないが、食生活の欧米化などが影響していると
専門家はみている。汗をかく夏場には尿が濃くなり、結石が成長しやすくなる。
尿路結石は下腹部や脇腹などに激しい痛みが表れ、吐き気や冷や汗を伴うケースが多い。
周囲の粘膜を傷付け、血尿が出ることも。ただ、結石が小さい場合は、尿と一緒に
自然に排出されることもある。また、常に激痛がするとは限らず、鈍痛の場合もある。
これを放置すれば腎臓に尿がたまって腫れ、腎機能の低下を招くので要注意だ。
治療法は結石の場所と大きさによって様々ある。まずコンピューター断層撮影装置(CT)
などで大きさと位置を特定する。結石が5??以下なら尿路の周りの平滑筋が緩む薬を服用し、
結石が排出されるのを待つのが一般的です。最近は前立腺肥大症の治療薬を使う手法が
欧米で普及し、国内でも臨床試験(治験)が進む。結石が5??を超える場合は手術で取り除く。
泌尿器科で普及しているのは、体外から結石に焦点を合わせて衝撃波を当てて砕く「ESWL」
という方法だ。メスを使わず、麻酔・入院も不要。ただし、衝撃波が結石に当たらず
腎臓などの毛細血管を傷付け、出血するする恐れもある。
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