クリニックからのお知らせ

■★繊維筋痛症★ ?
全身で耐えられないほどの激しい痛みが続く繊維筋痛症。
30〜40代女性に多いが、原因や発症の仕組みははっきりわかっていない。
ただ、痛みの緩和が期待できる薬が保険適用になるなど進歩もみられる。
早期の診断と適切な治療で、日常生活を取り戻すまで回復した人もいるという。
手のしびれや頭痛に悩まされるようになったり、そのうち両手に力が入らなくなって
かばんも持てなくなった。背中や首にも痛みが生じ、立っているだけでももつらく、
数時間起きては横になる生活になる。病院を受診し様々な検査をしたがなかなか病名が
特定できなく、複数通ったあげくようやく「繊維筋痛症」と診断されるということがある。
この病気の国内患者数は推定で約200万人。約7割が女性という。ケガや病気など
肉体的・精神的なストレスが引き金になり、耐えられないほどの痛みに見舞われるのが一般的だ。
交通事故のほか、運動時のケガ、手術、出産などが原因になる。さらに、職場の環境変化、
更年期障害、いじめ、親の介護、夫婦仲のきっかけになる。発症時は、痛みが急に全身に広がる
場合や肩甲骨の周辺などから全身へと広がる人もいる。爪を切るだけで激痛が走るケースもある。
また、痛みのため体がいつも緊張状態になり、交感神経のバランスが崩れるこの影響などで、
めまいや便秘、下痢、耳鳴り、ドライアイ、視力障害、不眠、うつ状態など様々な症状が表れるという。
痛みが続く詳しい仕組みはまだ分かっていないが、専門家は体の痛みを感じ取る脳の部分が過敏に
なっていると考えられている。これに加え、体に備わる痛みの感覚を鎮める作用も弱まっているようだ。
体に何かが触れるだけでその刺激を脳が痛みとして感じ取り、抑制作用がないため、
いつまでもやまない。さらに次の刺激も痛みとして上乗せされ、どんどん痛みが
蓄積するという悪循環に陥る。患者にとって大変なのはつらい症状に悩まされているのに、
体の異常を見つける決定的な検査方法がないことだ。人によって症状が異なるケースが多いことが
診断を余計に難しくしている。多くの診療科を回った挙句なんともないと言われてしまうこともある。
診断まで10年かかった例もあるという。
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