クリニックからのお知らせ

■★O157食中毒、気をつけることは?★
札幌市の食品会社が市販した白菜の浅漬けを原因とする食中毒患者が150人を超えた。
腸管出血性大腸菌O157によるものだ。潜伏期間は最大2週間。。
腹痛や下痢のほか、菌の作る毒素が血管を傷つけて血便が出る。
毒素が血液で腎臓に運ばれ、溶血性尿毒症症候群(HUS)という腎機能障害をおこした人もいる。
菌に汚染された飲食物で感染する。菌は気温30度前後だと20〜30分で倍増する。
低温では増える速度は落ちるが、冷凍しても死滅しない。せきやくしゃみで感染しないが、
患者の便に含まれる菌が何らかの経路で口に入ることもある。症状が無くなった後、
何日も菌が出た場合もある。患者は高齢者と幼い子供が目立つ。
お年寄りは免疫力が低下して発症しやすいことがある。子供もまだ免疫機能が
成熟していないから感染・発症しやすい。昨年は焼き肉チェーンでユッケなどを食べた5人が無くなった。
同じ腸管出血性大腸菌のO111が主だったけどO157も検出された。こういう菌が見つかる割合は
圧倒的に肉が多いけど、生野菜や果実が原因となった例もある。生産段階で牛のふんから汚染したと疑われている。
防ぐ方法は、菌をつけない増やさない、消滅させるが原則だ。野菜は泥や土を落とし、よく洗う。
冷蔵庫は菌の増殖を抑える10度以下に。魚、肉、卵をさわる前後にはしっかり手を洗う。
まな板、食器、ふきんなども清潔に保つなどだ。万一、食中毒が疑われるとき時はどうすればいい?
医師の診察を受けて。自分の判断で市販の下痢止め薬を飲むのは勧められない。毒度が体の外に出にくくなり、
症状が悪化する場合もある。便などを処理する時は十分に塩素消毒をし、家族にはうつらないよう気をつけて。

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