クリニックからのお知らせ

■★高齢者の肺炎★ ?
糖尿病などの持病を抱える高齢患者が大半なうえ、薬剤耐性菌による感染も多いため、
市中肺炎と比べて重病化しやすく死亡率も高い。高齢者の肺炎の3分の1から
4分の1は肺炎球菌が原因のため、80年代後半から肺炎球菌ワクチンの摂取が始まり、
09年以降にはインフルエンザワクチンとの同時接種や5年後の再接種も可能になった。
摂取により肺炎の重病化や死亡を減らすと報告されている。
すべての高齢者の摂取が望ましいが、摂取率は10%台にとどまる。費用(6〜8000円)
が公的医療保険の対象になってないのが一因だ。公費助成をする自治体も増えており、
こうした自治体では接種率が高い。高齢者の肺炎の70%以上は、細菌を含む唾液や植物を
気管や肺に吸い込むことで起きる誤嚥性肺炎で、寝たきりや脳血管障害、
認知症の患者はリスクが高い。食べ物を飲み込むときに気道が閉じ食道が開く嚥下反射や、
気道内に異物が入ったら激しくせき込んで
排除するせき反射が低下して、細菌が気道を通じて肺に入りこみやすくなるためだという。
このため専門医は肺炎球菌ワクチンの接種のほか、?嚥下反射やせき反射を回復させる薬を
服用したり食後は座位を保ったりして誤嚥を防ぐ?口腔ケアで口の中の細菌の絶対数を減らす
?免疫力を高め誤嚥しても細菌を繁殖させないとの予防策を提唱している。
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