クリニックからのお知らせ

■★潰瘍性大腸炎★ ?
潰瘍性大腸炎は1日に何度も下痢や腹痛、血便を繰り返す。
発症するのは10~20代の若者に多いが、最近は中高年でも増えている。
特効薬はないものの、薬の種類は増えている。うまく使えば普段と同じように
生活できる状態を長く続けられる。潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症が発症し、
やがて組織が破壊され、ただれができる。出血を伴うため血の混じった便が出て、
下痢や腹痛が起きる。患部が大腸に限定されている点が、小腸などにも
炎症が及ぶクローン病との主な違いだ。頻繁にトイレに駆け込まなくてはならないので、
仕事や学校生活などに支障が出やすい。生命には直接関わらないが、生活の質を下げる
厄介な病気だ。原因ははっきりしないが、免疫のバランスが崩れることや食の欧米化が
進んだことなどが影響しているようだ。根治療法はなく、国の難病に指定されている。
患者数は年間約5000人ずつ増えており、現在は推定で約13万人に達してるという。
つらい思いをしてきた患者も多いが、比較的症状の重い患者でも適切に治療すれば、
通常の生活ができる場合が多い。最近3年間でみると、大病院に通う患者の9割は、
病状の変化に合わせて薬の種類と量を変えるなどして治療を続けた結果、
症状が長く安定した「寛解」と呼ぶ状態まで改善しているという。治療は薬が基本だ。
治療は薬が基本だ。5−アミノサリチル酸を服用する。この成分を含んだ商品は
「サラゾピリン」「ペンタサ」「アサコール」などがある。
どれも効果は同じように高い。病状に応じて使う量を調節し、使い続けることが重要だ。
患者の約7割の人は軽症で薬使えば改善するが、再発するケースも多い。
薬の量も、実は粘膜の炎症やただれが続く患者が多いのが分かってきた。
この段落で薬をやめると再び悪化しやすい。内視鏡検査で粘膜がきれいになったことを
確認するまで薬の量は減らさないという考え方が現在の主流だ。
血圧の薬と同じで、症状の有無にかかわらず薬を使い続けることが大事だ。
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