クリニックからのお知らせ

■★インフルエンザと肺炎★ ?
肺炎は、細菌、ウィルス、真菌(カビなど)の病原体が肺に炎症を起こす病気です。
あらゆる年齢層に発症しますが、特に重病化しやすいのがお年寄りで、
肺炎による死亡の約97%が65歳以上の高齢者となっています。
原因として多いのは肺炎球菌やインフルエンザ菌などの細菌です。
なかでも肺炎球菌は毒性が強く、体力や免疫力が低下したお年寄りの肺に感染して
増殖すると、重い肺炎を引き起こします。また、お年寄りは、かぜや気管支炎からも
容易に肺炎を起こしますので、軽い風邪といっても侮れません。
かぜとインフルエンザは、症状の強さの違いから、よく別々の病気のように扱われますが、
かぜは主にウイルスの感染によって上気道(鼻やのど)に炎症が起きた状態をいいます。
かぜの原因となる病原体はウイルスや細菌ですが、その種類は非常に多く、
インフルエンザウイルスもその一つです。かぜの症状で受診し、普通のかぜに比べて
強い痛みが診られ、インフルエンザウイルスの感染が判明した場合、インフルエンザと
呼ばれます。普通のかぜは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみやせきなど、上気道の症状が中心で
高熱が出ることはなく、重病化することもほとんどありません。一方、インフルエンザは、
強い悪寒(寒気)とともに、突然38℃〜40℃の高熱が出て発病します。
のどの痛みや鼻汁など、普通のかぜと同じ症状もみられますが、頭痛や関節痛、筋肉痛などの
全身症状が強く表れます。下痢や腹痛がみられることもあります。そして、しばし重病化します。
多いのは肺炎の合併です。インフルエンザウイルスが感染して炎症を起こした気道は、
感染に対する防御機能が弱くなっています。このとき、もともと上気道に常在している
肺炎球菌やインフルエンザ菌が肺に感染し、増殖すると、重い肺炎を引き起こします。
インフルエンザに続く肺炎は、急激に進行して命にかかわることもあります。
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