クリニックからのお知らせ

■潰瘍性大腸炎2
*患者さんの数は年々増加しています。
男女の数に差はなく、20〜30歳代の発症が多くなっています。
潰瘍性大腸炎では、大腸以外の離れたところでも全身的に合併症が起こることがあります。
主なものは、眼、皮膚、肝・胆道系、骨格系などです。

*薬物治療の基本は5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤です。
より強い炎症にはステロイド製剤を追加します。
その他、免疫調節剤を用いることがあります。
薬物治療以外に、血球成分除去療法、手術療法があります。
寛解期には、再燃を防ぐために薬をきちんとのむことが大切です。

*食事で気にすることは、寛解期には厳しい食事制限の必要はありません。
適量で栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
活動期には、高エネルギー、良質のたんぱく質、消化のよい食品
スポーツは寛解期であれば、運動は可能です。
活動期の場合は、あまり運動はお勧めしません、ひかえた方がよいでしょう。
お酒は活動期には避けた方がよいでしょう、寛解期においては、少量であればよいでしょう。
たばこで潰瘍性大腸炎が悪化するという報告はありません
日常生活で気をつけることはあまり神経質にならず規則正しい生活を心がけましょう

*市販の痛み止めや風邪薬
2〜3日間であれば問題ないでしょう、風邪は再燃の要因になることがありますので、
風邪の流行期はマスクをしたり、帰宅後はうがい、手洗いをするなど予防に努め、
なるべく風邪薬のお世話にはならない方がよいでしょう。インフルエンザの予防接種については、
ステロイド剤や免疫調節剤をのんでいなければ受けることができます。
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