クリニックからのお知らせ

■★食べて予防するうつや認知症★
うつ病や認知症など、脳の病気に対する栄養療法が注目されています。
食事に気をつけることは、脳の健康を保つことにもつながりそうです。
精神疾患と栄養の関係が注目され始めたのは、5年ほど前から。
うつ病になるリスクと食事の傾向や栄養療法による効果などが欧米で、
次々と発表されてきたからだ。最も研究が進んでいるのはDHA(ドコサヘキサエン酸)
やEPA(エイコサペンタエン酸)など、イワシやマグロなどの魚に多く含まれる
「n−3系不飽和脂肪酸」と精神疾患の関係。米国の研究者が論文を分析した結果、
n−3系不飽和脂肪酸の摂取がうつ病の予防や治療に有効と結論づけている。
この脂肪酸は、神経に栄養を与える物質を増やし、脳神経の情報を伝えやすくする働きがあるため、
精神疾患にも影響すると考えられている。日本でも、研究され始めている。
うつ病治療中の患者99人と、持病のない成人男女110人の食生活調査し、
血液検査の結果と合わせて比較してみた。食事メニューとの関連は解析中だが、
血液検査の結果では、うつ病患者は、神経伝達物質を作り出すのに必要なセロトニンなどの
アミノ酸が有意に少なかった。野菜に多く含まれる水溶性ビタミンの葉酸も少なかった。
特にモロヘイヤやブロッコリー、ホウレンソウなどに多く含まれる。
中には野菜を全く食べていないうつ病患者もいた。うつ病も生活習慣病、
栄養に気を配ることは、脳の健康にとっても意味があることなんです。
脳と栄養については、血糖値の観点からも研究が進んでいる。
急激に血糖値を上げないことも重要である。糖尿病患者におけるうつ病の割合は15〜20%と、
一般人の約3倍。急激な血糖値の上昇が慢性的に続くと、脳にもストレスをかけるという。
主食にすすめるのは、急激に血糖値を上げない玄米や全粒粉を使ったパンなど。
白米でもオクラや長芋、納豆などのネバネバした食材を同時に食べると急激な上昇を抑えられるという。
?血糖値を急激に上げない?魚介類を多めにとる?野菜をたくさん取る、ことが重要。
弁当なら主食と主菜を4分の一ずつ、残りの2分の1は野菜中心のおかずが目安。
脳にいい食べ物とはなんなのか。これだけでいいというものはない。
バランスを良く食べることが基本である。
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