クリニックからのお知らせ

■★のどのトラブル、予防と対策は★ ?
空気が乾燥すると増えてくるのが、のどのトラブルだ。
痛い、イガイガするという症状の時、のどの状態はどうなっているのか。
どうすれば予防できるのか。私たちが吸った空気は、まず口の奥にある
粘膜組織である咽頭に集まり、喉頭部を通って気管に向かう。のどの不調の多くは、
この咽喉頭部で起こる。その最大の原因が乾燥だ。人は意外にのどの乾きに気づきにくい。
室内の湿度が下がっているのに水分補給を怠ると、咽喉頭部の粘膜がどんどん乾燥し機能が低下する。
たばこの煙、ハウスダストなど異物の刺激を受けやすくなるほか、粘膜に風邪ウイルスなどの
病原体が付着すると炎症を起こして痛みや腫れをもたらし、またのどの粘膜を守るために
分泌された粘液によって、異物があるようなイガイガ感を覚えることもある。
のどの水分補給に重要なのは水を飲むことだ。例えば、仕事に集中しているときは、
のどの乾きに気づかない。手元に水やお茶を追いて、こまめに飲むといいだろう。
飴をなめるのも効果がある。唾液の分泌が促進されるためだ。砂糖が多くネバネバするものより、
シュガーレスでさらっとしたあめが効果的。うがいも積極的にすることは、
粘膜の炎症の原因となる口内の異物や病原体の数を少なく保てる。外出から帰ってきたときなど、
一日に数回行いたい。予防的なうがいは水道水で十分だ。殺菌効果の強いうがい薬は、
逆に粘膜の刺激となる場合がある。痛みや腫れがある時だけ、医師や薬剤師と相談して使いたい。
こうした一般的なのどのトラブルとは別に、この季節はのど粘膜に異常がないのに、
慢性的なのどの違和感を訴える人も増えてくる。これまでは耳鼻咽喉科などで診察しても、
異常はみつからないため生活改善しか対処療法がなかった。ところが最近では咽喉頭異常感症
という診断名がつけられ、積極的な治療に取り組む医師も増えてきた。

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