クリニックからのお知らせ

■★RSウイルス★ ?

呼吸器官や点滴などの治療をすれば、大半は一週間程度で症状が改善し退院できる。
だが月齢が少ないと症状が急激に進むことがあり、慌てる母親も多い。
最近はRSウイルスのことを知っている母親も増えつつあるが、まだ認知度が高いとはいえない。
鼻汁を使った検査キットが昨年10月から1歳未満の乳児に保険適用になり、診療所などでも治療しやすくなった。
症状をみながら重病化のサインを見逃さないようにするのが重要だ。発症直後に発熱し、
熱が下がった後にせきなどが続くと要注意となる。症状が楽になるように湿度を60%以上に保ち、
縦抱っこをして可能な限り泣かさないようにするとよい。せきこんで水や食べ物を吐きだしたり、
呼吸が浅くゼーゼーして息を吐きにくくなったりしたら重病化しているサインだという。
熱の有無にかかわらず早めに医療機関を受診すべきだ。ウイルスにはA型とB型があるが重症化には
ほとんど差がないと考えられる。また、妊娠36週までに生まれた早産の子供や心臓に
疾患を持っている子供などは、RSウイルスに感染すると重病化しやすい。
流行時には、重症になるのを予防する注射薬「パリビズマブ」が保険で使える。
子供が対象かどうかを、医師などに相談するとよいだろう。感染は主にウイルスの付いた
手や物などを乳幼児が触れたりなめたりして起こる。保育園などで年長の子供と遊ぶことや、
家庭で兄弟姉妹と過ごす中で感染を防ぐのは難しい。ただ、乳幼児と接する大人が配慮すれば、
感染の機会を減らすことは可能だ。流行時はこまめに手洗いをして外からウイルスをできるだけ
持ち込まないように注意する。せきをしている場合はマスクの着用を心がけたい。
生まれる前に母親からもらった抗体も役には立たないので、6ヶ月未満の乳児を人ごみに
つれて行くのもできるだけ控えよう。沖縄などでは1年を通じて感染がみられるので夏場の流行もあり得る。
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