クリニックからのお知らせ

■★RSウイルス★ ?
乳児に多いRSウイルス感染症の患者が急激に増え、過去最多になっている。
毎年冬に流行がみられるが、今年は夏場から患者数が増え始め、秋に急増した。
風邪に似た症状で、多くは軽く済むが、生後6か月未満の乳児などは重症化しやすく、
重い肺炎や気管支炎を起こすこともある。せきが続くなど子供の様子がいつもと違うと
思ったら早めに医療機関を受診してほしい。今年は8月から患者数が急増し、
9月は昨冬のピークを上回った。10月以降、報告数はやや減ったが依然として高い水準。
冬に向かってさらに増える恐れもあるので注意してほしい。原因となるRSウイルスは
とても感染力が強く、2歳までほぼすべての子供がRSウイルス感染症にかかる。
発熱やのどのいたみ、せき、鼻水など、風邪とよく似た症状が出る。
特別な治療法はなく、予防用のワクチンも今のところない。
大人を含めて誰もが何度もかかるありふれた病気で、小学生以上の場合は軽い症状で
1週間ほどで回復することが多い。慌てずかかりつけ医に相談することが大切だ。
ただ、乳幼児では重症化することもある。特に6カ月未満で感染したら注意が必要だ。
肺の機能が十分発達しておらず、抵抗力も弱いためだ。肺の奥の細い気管が炎症を起こす
細気管支援や肺炎に至るという。乳幼児の肺炎の約半数、気管支炎の5〜9割は
RSウイルスが原因だとみられている。感染者の1〜2%にあたる2万人程度が
毎年入院すると考えられており、子供の感染症の中ではロタウイルスと並んで入院患者が多い。
今年は7月から入院患者がじわじわ増えているという。
乳児が、細気管支炎や肺炎で呼吸がしずらくなったりする例が多い。
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