クリニックからのお知らせ

■★虫歯でなくても歯は溶ける★ ?
ちゃんと歯みがきしているから大丈夫なんて、自分の歯について安心していませんか。
実は、健康志向の人にも歯のトラブルが増えているそうです。
体によいからと黒酢を飲み続けてきたという。この症状は虫歯とは違い、酸蝕歯というものです。
大人の患者には特徴があって、健康志向が強くて、まじめなタイプな人が多い。
虫歯は、いわゆる虫歯菌が糖分を分解して酸をつくって歯をとかす。
一方、酸蝕歯は食べ物の酸が直接歯をとかす。肌のシミ対策にビタミンCをとろうと、
グレープフルーツを毎日いくつもたべていた女性は、歯の先が透けるほど薄くなってしまったそうだ。
酸性やアルカリ性を示すPHは7が中性。7よりも小さくなるほど酸性、大きくなるほどアルカリ性が強い。
市販の飲料120種のPHを調べたところ、黒酢飲料、スポーツ飲料、オレンジジュースなどは酸性で
PH3〜4くらい。歯のエナメル質がとけるととされるPH5・5より軒並み酸性が強かった。
酸性のものを飲むこと自体が悪いわけではない。ダラダラ飲んで、歯が酸にさらされる時間が異常に
長くなるのがよくないのです。糖分が含まれていれば虫歯のリスクも高まる。
毎日の食事でも口の中は酸性になるが、通常は唾液が中和し、とけたエナメル質を修復する
「再石灰化」が起こるため、歯の健康は保たれる。しかし、酸性のペットボトル飲料などを四六時中
チビチビ飲んでいると修復が間に合わない。対策としては、飲んだあとには水やお茶で口をすすぐこと。
口の中にため込むように飲むクセがないかも見直そう。よくかんで食べ、唾液の出をよくするのも大切だ。
強く勧めるのは、フッ素入りの歯みがき剤だ。フッ素は再石灰化を促し、歯を丈夫にする。
ライオンの調べによると、市販の歯みがき剤の9割はフッ素入り。成分を確認して使おう。
歯の健康は、体全体の健康を左右する。厚生労働省の05年の歯科疾患実態調査では、
80〜84歳で歯が20本以上残っている人が初めて2割を超えた。
歯が残るのは非常によいことだが、一方でその歯の健康をどう守っていくのか。
口の中のケアに関心を持ってほしい。
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