クリニックからのお知らせ

■★ビタミンD不足★ ? 

ビタミンDは骨のもとになるカルシウムの吸収を助けるほか、
大腸がんや糖尿病などのリスク低減にかかわるともいわれる。
日光の紫外線を浴びることで皮膚で作られ、食べ物からも摂取できる。
冬は夏に比べてあまり日に当たらないため、他の時期よりも少なくなる可能性がある。
偏食や屋内に閉じこもりがちの人は特にバランスの良い食事を意識した方がよさそうだ。
これらの冬場は、それほど長くなくてもいいので外で日に当たり、魚など
和食でビタミンDを積極的に摂取するとよい。冬は食事から摂取するビタミンDが
多い人は血中のビタミンD濃度も高く、逆に少ないと濃度も低い。
しかし、こうした違いは夏にはあまりないという。これは紫外線を浴びることが減る
冬は食事からの摂取が中心になるためと考えられる。また女性はもともと男性に比べて
濃度が低い傾向があり、これも女性は紫外線を避けるためとも考えられる。
日射量が少ない東北や北陸では消化器系がん死亡率が高く、日射量が多い四国や
九州南部では低いという全国的な傾向がみられた。ビタミンD摂取が食事から日光に
よるものとが両方多いと、大腸がんのリスクが低かった。ビタミンDが予防に
役立っている可能性がうかがえる。インスリン抵抗性(インスリンの効きにくさ)が
高いことなどで起こる2型糖尿病との関係も注目されている。血中ビタミンD濃度が
不足しているとインスリン抵抗性が高く、濃度が高いと抵抗性が低いとわかった。
カルシウム摂取量が多いだけでは糖尿病と統計的に有意な関連はなかったが、
食事からのビタミンDも多いとリスクが低減していた。日光によるビタミンDが入って
いないので、より詳しくは血中濃度を見た方がよい。ただ、欧州では濃度が高いと糖尿病リスクが
減るという報告もあるという。カルシウムの働きをビタミンDが助けていると考えられる。
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