クリニックからのお知らせ

■★便秘すっきり★ ?
お腹が張って仕方がないとか、トイレに一時間こもっても出ないなど男女を問わず便秘はつらいものだ。
冬場は食事以外で水分を取らなくなるうえに、寒さで運動が減って腸の動きも鈍りがちで、
便秘になりやすい。便秘には大きく2つのタイプがあり、対処療法が違う。
生活習慣を見直すことも必要だ。便秘は便が長く大腸にとどまり、水分が吸収されて
固くなった状態だ。3日続けて排便が習慣になると「慢性便秘」といわれる。
日常で多い慢性便秘には、主に2つのタイプがある。大腸の運動能力が低下して起こる
「ぜん動不全型」と、便が直腸まで行くのに排せつできない「直腸・肛門型」だ。
たまった便は腸の筋肉が収縮を繰り返すことで肛門まで運ぶ。これがぜん動で、
年を取るにつれて弱くなりがちだ。このタイプはお年寄りや妊婦に多い。
直腸・肛門型は直腸に便がたまっているにもかかわらず、便意を感じない。
通常は直腸が便で押し上げられると、脳に刺激が伝わり「ウンチを出せ」という命令を出す。
直腸が収縮し、すこしいきむと括約筋が開いて便が出る。だが、繰り返し便意を我慢すると、
直腸から脳に伝わる刺激が鈍くなって便意を感じにくくなる。周囲を気にしてトイレを我慢しがちな
若い女性に多い。市販の便秘薬の多くは腸を刺激して収縮を強めて便意を促すため、
直腸・肛門型には効果が薄いという。夜更かしや長時間の通勤、通学が当たり前になっている現代は、
朝の便意を我慢しがちで便秘になりやすい。慢性便秘になると、おなかが張るほか、
食欲不振やイライラといった症状が表れる。便秘が長期に及ぶと、腸閉塞になる恐れがある。
激しい腹痛や吐き気などの症状があり、救急車で運ばれることも多い。最悪の場合、
便がたまった腸を外科手術で切除することもある。「たかが便秘」と侮ってはいけない。
慢性便秘の解消には、ありきたりだが、まず食習慣を変えてみよう。水溶性の食物線維が
豊富なプルーンやキウイ、海藻、大根、アボカドなどは便が柔らかくなりやすい。
リンゴやかんきつ類などに含まれるペクチンは、腸のぜん運動動を促す効果があるとされる。
食物繊維の摂取量は1日約25グラムが目安だ。
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