クリニックからのお知らせ

■胃がん
*罹患率1位、死亡率2位無症状でも検診が大切

胃液は強い酸性で、食物と一緒に入ってきた細菌の増加を抑えたり殺菌する効果があります。
胃がんは、胃壁の粘膜から生じ、胃の外側に向かって進んでいきます。
粘膜から粘膜下層にとどまっているものを早期がん、それより深いものを進行がんと分類しています。
胃がんも、他のがんと同様、早期にはほとんど自覚症状がなく、胃部や腹部の痛みや不快感が現れた
ときには、すでに進行がんであることが少なくありません。
がんの進行度に比例して治癒率は下がっていきます。

胃がんは患者数が最も多いがんですから、症状の有無にかかわらず、
年に一度のがん検診を定期的に続けることが大切です。

【胃X線検査】

造影剤(バリウム)と発泡剤を飲み、胃の内部をX線撮影します。
そのフィルムに映しだされた陰影から、胃の粘膜に病的な変化があるか調べます。

【胃内視鏡検査】
口または鼻から内視鏡を挿入し、先端についたレンズで胃の内部をくまなくモニターに映し出して、
胃粘膜を直接撮影検査です。胃粘膜の小さな病変まで見逃さずに発見することができ、
異常が疑われる場合は、その部位の組織の一部を採取し、病理組織検査でがん細胞の有無を顕微鏡で確認します。
また、胃内視鏡検査は治療にも用いられ、初期・早期の小さながんであれば、
開腹手術をすることなしに内視鏡で切除することができ、完全治癒が期待できます。

*その他の検査

その他の胃がんの検査として、ヘリコバクターピロリ抗体検査やペプシノゲン検査があります。
これらは胃がんを直接見つける検査ではなく、あくまでリスク因子を調べるものです。

【ヘリコバクターピロリ抗体検査】
胃に感染するヘリコバクターピロリ菌が胃がんや胃潰瘍の発生に関係していることから、
この菌の感染の有無を調べます。


【ペプシノゲン検査】
一部の胃がんは委縮の進んだ胃粘膜から発生することがあります。
血液中に含まれるペプシノーゲンというタンパク質を調べることによって
胃の委縮の度合いを知ることができます。
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