クリニックからのお知らせ

■★脳の役割★
長寿のカギは遺伝子とともに脳の働きだ。脳の働きも遺伝子に左右されるが、
脳が健康であれば長生きできることは確かなようだ。では、脳の健康を保つには
どうしたらよいのか。まず禁煙を挙げている。全身の細胞の機能が衰えるのは、
細胞の老化が影響しているからだろう。細胞の老化の原因のひとつに活性酸素がある。
活性酸素から身を守るために、私たちの体には抗酸化酵素が存在する。
だが、喫煙やストレスはこの酵素の働きを鈍くするため、結果として体内の活性酸素を
増やしてしまう。特に脳の神経細胞では著しいらしい。たばこの主成分であるニコチンは
血管を収縮させるため、血行が悪くなる。脳が正常に働くには、十分な血流が必要なので、
喫煙がよくないことはわかるだろう。認知症の大半を占めるアルツハイマー病は
ある種の遺伝子が関わっている。若い時に発症する若年性は別にして、ある程度年齢が
高くなってから発症する人は、この遺伝子を持っていることが多いという。
といっても悲観する必要はない。アルツハイマー病の遺伝子を持っていても健康で
長生きした人はたくさんいる。そういう人たちは3つの習慣を敢行しているという。
食事に気を配るとともに、適度な運動を心がけ、できる限り頭を動かせるのだ。
さらに加えれば、たばこは吸わない。これとは反対に、食事を簡単に済ませて必要な栄養素を
とらずにいたり、運動をほとんどしなかったり、一日中何も考えずに過ごしたりするのは、
アルツハイマー病を発症させやすい生活習慣といえる。喫煙者と糖尿病患者は発症リスクが高い。
アルツハイマー病の原因の一つと考えられている遺伝子が働かないようにする方法があるという。
例えば、まだ確たる証拠がないとはいえないが、脂肪分が多い食事を避けるなどだ。
生活習慣の改善は病気の芽を摘む有効策といえるだろう。

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