クリニックからのお知らせ

■★腎性貧血★ ?
疲れやすい、集中力がないといった様々な症状につながる貧血。
鉄分不足が原因かと思いがちですが、腎臓の働きが低下して起きる貧血があります。
「腎性貧血」と呼ばれ、放っておくと、腎不全や心不全になるリスクが高まり、注意が必要です。
握りこぶしほどの大きさの腎臓は、腰の高さに左右一個ずつある。尿をつくり血液をきれいにすることや
ホルモンを分泌して血液などを作ることが主な働きだ。腎臓でできるエリスロポエチンという
造血ホルモンの刺激によって、骨髄で赤血球が作られる。だが、国内に約1300万人の推定患者がいる
慢性腎臓病(CKD)が進行すると腎臓にある毛細血管の束の周辺に障害がおき、このホルモンの分泌が減り、
赤血球が不足する。この結果おきる貧血が「腎性貧血」だ。体のすみずみに酸素を運ぶ役割を持つ
赤血球が不足し、腎臓や胃など体中の臓器が酸素不足になる。全身の酸素不足を補うため、
心臓には大きな負担がかかってしまう。CKDと貧血、心不全は、どれか一つが悪いと他の二つも悪化する
悪循環を生む。三つの中で1番改善しやすいのが貧血と話す。ただ、CKDも腎性貧血もじわりじわりと進んでいく。
自覚症状に気づかないまま進行することもあるので、血液検査の結果に注意が必要だ。
血液検査でわかるヘモグロビン(血色素)の量が基準より低く治療が必要な場合、かつては、輸血を繰り返し、
鉄分を大量に送り込んでいた。だが1990年代、腎性貧血で不足するエリスロポエチンを注射で補充する、
赤血球造血刺激因子製剤(ESA)が登場した。頻繁な通院が必要だったが今では4週に1度の注射で良い薬もある。
Topページに戻る