クリニックからのお知らせ

■★冬の入浴★
厳しい寒さが続く冬、お風呂場で入浴中に倒れる事故が、各地で相次いでいます。
「入浴死」の数はお年寄りだけで年1万7千人にのぼり、交通事故死の死者数を大きく上回る
との推計もあります。なぜ起きるのか、どうすれば防げるのか。
寒い冬、入浴中に心臓や脳血管の発作などで倒れる人は後を絶たない。入浴中に心肺停止で
亡くなった65歳以上の高齢者は、2011年に4252人のぼった。うち80歳以上が2438人と過半数。
また、約6割が12月から3月までの冬場の発生だった。湯につかる習慣は欧米などにはなく、
日本特有の問題だ。過去の入浴死を調べてみると、持病のある人ばかりではない。
寒暖差で血圧が急に変化するヒートショック現象が原因の一つ。寒い脱衣所で服を脱ぎ
体が冷えると血管が急速に収縮し、血圧が上昇。脳内出血などを引き起こす場合がある。
また、その後しばらく熱い湯につかると、血管が緩んで血圧が急に下がり、意識障害や
心肺停止につながることもある。冬場は普段いる部屋や脱衣所・風呂場、
湯船の間で温度差が大きく、血圧の上下に耐えづらい高齢者の死亡が多いという。
ヒートショックは健康な人にも起こり得る。温度差を小さくすることが大事。
一方、熱中症が原因であることも多い。熱い湯につかって体温が上がると、気がつかぬうちに
熱中症に陥り、意識を失って溺れたり、心肺停止したりする。汗をかきにくく体温調節の
うまくいかない高齢者は、より熱中症になりやすいという。どうすれば入浴死を防げるのか。
調査結果から、熱い湯の悪影響も浮かび上がった。冬場の入浴事故については、政府や医療団体などが
たびたび注意や予防策を呼びかけてきた。日常生活の中で、温度や血圧の急な変化を避けるための工夫はいろいろある。
お風呂は何よりの楽しみという人は老若男女を問わず多い。入浴は危険という認識を持つべきです。
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