クリニックからのお知らせ

■★不眠症★ ?
高齢者の場合には特に注意が必要だ。ふらつきやつまずきで転倒して骨折したのがきっかけで
寝たきりになる人もいる。特に鎮静効果のある睡眠薬を飲むと、思考や記憶、意欲などの司令塔と
なる脳の前頭葉の働きが低下する。会話が成り立たなかったり、冷蔵庫を開けて食べ物をあさったり、
場所がわからなくなったりするといった異常が出ることもある。高齢者は睡眠薬が効きすぎたり、
副作用が出たりしやすい。こうした副作用が起きにくい新しいタイプの薬も出ている。
睡眠を促すホルモンのメラトニンに似た物質で、体内時計に働きかけて脳を鎮静することなく
眠りに導く。既存薬のような即効性は期待できないが、次第にリズムを整えて眠りやすくしてくれる。
不眠症を治療する場合、睡眠薬を使えば眠れるという自信を持つことが最初の目標となる。
眠る習慣がついたら、数か月かけて少しずつ量を減らしていく。このとき自己判断で、
薬を減らしたり急にやめたりすると、副作用が出やすく危険だ。薬の量を減らすときは併せて、
食事や生活習慣の見直しにも取り組むようにする。夜にメラトニンを出すために、その原料となる
アミノ酸のトリプトファンを多く含む食品を朝から食べると助言する。カツオ節や大豆、
バナナのほか、脳内に取り込みやすくする炭水化物などが適している。寝る前にメールをしたり
テレビを見たりすることはなるべく控える。寝室は暖かくするなどし、体を支えるマットレスや
布団などは寝返りのしやすさを考えて選んだ方がよいという。

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