クリニックからのお知らせ

■★免疫力とは?★

免疫力が高いと病気にかかりにくくなると言われる。ひと口に免疫といっても、
関わる細胞やその働きはさまざまだ。そもそも、免疫力とはなんなのか、
免疫とは、体内に侵入した細菌やウイルスを撃退したり、がん細胞が増殖したりしないよう
守る仕組みだ。この仕組みに関係する免疫細胞には、ウイルスに感染した細胞をT細胞や
がん細胞を退治するナチュラルキラー(NK)細胞など様々な種類がある。これらが血液に乗って
体中をを巡りながら病原体の働きをパトロールする。最近は動脈硬化の発生にも関わることが
わかってきた。免疫力は血液中の様々な免疫細胞の数や比類、増殖能力などからわかるという。
これらの能力が衰えると、様々な病気にかかりやすくなる。免疫細胞の働きは年を取るについて衰える。
80歳以上まで長生きした人は中年並みの免疫力を保っていることがわかってきた。
では、免疫力の維持には何が効くのだろうか。バランスのよい食事や適度な運動、規則の正しい
生活習慣などは当たり前だ。このほか、最近の研究で、腸内環境も関係することがわかってきた。
腸内細菌が大幅に減るとインフルエンザウイルスに感染しやすくなることを突き止めた。
人間でもヨーグルトを食べ続けると、インフルエンザに感染しにくくなるという研究結果がある。
最も影響が大きいのはストレスだ。人間の体はストレスを受けると、ある種のホルモンを出して
耐えようとする。ところが、このホルモンは免疫の働きを低下させる。健康に良いことでも、
ストレスをためると逆効果になる。体を動かす程度でも、免疫力は活性化される。
ちんたらと感じるくらいのお手頃な運動がおすすめ。実は、過酷なトレーニングをこなす
アスリートたちは風邪をひきやすいという。激しい運動は体にとってストレスになるからだと
考えられている。ストレスを解消するには、趣味を楽しむなど人それぞれに方法があるだろう。
てっとり早いのが笑うこと。日本でもよく笑う人は免疫細胞の働きが高いという報告がある。
詳しい仕組みなどは不明だが、日々笑っても損はなさそうだ。日々のストレスを避けられたらよいが、
そんな生活を送るのは難しい。責任感が強く自分自身を追い込むまじめなよい人は長生き
できない傾向にあるという。免疫力には、能天気で少しずぶといくらいがよさそうだ。
Topページに戻る