クリニックからのお知らせ

■★急性膵炎★ ?
そろそろ酒を飲む機会が増えそうだが、気をつけたいのがアルコールの過剰摂取だ。
大量に飲酒した翌日などに、激しい痛みを伴う急性膵炎を起こす恐れがある。
重病化した場合、死に至るケースもあり注意が必要だ。膵臓は胃の裏側ある長さ15??ほどの
小さな臓器で、背中に近い場所にある。血糖を調整するインスリンをつくるほか、消化酵素を含む
膵液を分泌し、たんぱく質や脂肪を分解する役割も担っている。膵液は「膵管」を通じて十二指腸に流れ、
食物の消化や呼吸を助けている。食物の消化を促す膵液は本来、膵臓を傷つけることはない。
ところが様々な理由で、膵液の流れが悪くなるとドロドロ状態になる。膵臓内にとどまって膵臓を
溶かし炎症が起きる。これが急性の膵炎だ。最大の原因はアルコールの過剰摂取だ。男性では約4割を占める。
アルコールを大量にとると、膵液の分泌が活発化するという。大量摂取の目安は1日60?以上で、
ビールに換算すると中瓶3本、日本酒なら3合程度だ。また、日ごろのストレス解消のために
酒が飲む人も多いが、アルコールとストレスなどが重なる膵炎を起こしやすくなる。
胆石症も急性膵炎を引き起こす原因の一つだ。胆石は脂肪の消化を促す胆汁の成分が固まってできる。
胆管と膵管は十二指腸乳頭部という共通の出口を持っており、ここに胆石がつまって胆汁や膵液を
せき止めることで急性膵炎になる。このほか、原因不明のケースも多い。急性膵炎の初期症状は腹痛が多く、
全体の約9割を占める。最初の段階にはみぞおちあたりに軽い痛みを感じるが、徐々に痛みがひどくなり、
病院に駆け込むことになる。腹痛はアルコールを多量摂取した数時間後から翌日に起きやすい。
夜中に激しい痛みを感じ、朝まで我慢するという患者が目立つ。痛みは数時間続き、背中に及ぶこともある。
背中を丸め、膝を抱えて横になる姿勢をとるケースが多いという。
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