クリニックからのお知らせ

■★花粉症★
今年も花粉症で悩む人は多くなりそうだ。環境省が1月25日に公表したスギとヒノキの花粉の飛散量予測によると、
北海道や中国地方の一部では例年よりやや少ないものの、東北や関東、北陸、東海地方などでは例年よりやや少ないものの、
東北や関東、北陸東海地方などでは平年の1・3〜2・3倍になるという。はやいところで2月上旬から花粉が飛び始める。
2008年の全国規模の疫学調査によると、花粉症に苦しむ人は29.8%いるという。花粉症は立派な国民病といえる。
花粉症は5つに分類されるアレルギーの「1型」に当たる。じんましんなどと同じ分類だ。花粉が鼻や目などの粘膜にある
肥満細胞に結合し、この細胞がヒスタミンやロイコトリエンなどを出すことで起きる。鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどの症状で、
生活の質(QOL)は大きく低下する。仕事や勉強、家事に支障をきたしたり、思考力や集中力が低下したりという人は多い。
別の調査では、中程度以上のアレルギー性鼻炎にかかっている人は、寝つきが悪かったり、夜中に目を覚ましたりするため、
昼間に強い眠気を感じてるという。今のところ、花粉症を完全に治す薬はない。滅感作療法といって、
花粉のエキスを皮下注射し、アレルギーを引き起こす抗原に体を少しずつ順応させることが唯一の完治療法とされる。
ただ、治療を始めてしばらくは毎週注射するために通院し、症状が安定してからも数年はは治療を受け続けなければならない。
民間療法は信用しない方が賢明だ。プロバイオテイクス効果を狙ったヨーグルトなどの乳製品を使う治療やアロマテラピーなどは、
効いたと思わせることがある。しかし、実際の疑問符がつくものもある。また、花粉症の治療は花粉の飛散が始まる前から必要
だという医師は多い。しかし、治療は花粉の飛散が始まったころからでよいというのが今の一般的な考えである。
大切なのはやはり、花粉に触れるのを極力減らすよう努力することだろう。外出を極力控え、外出するときはマスクで鼻を覆い、
帰宅したら服に付いた花粉をよく払い落とすといった心がけが効果的な対策といえる。
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