クリニックからのお知らせ

■★大人の食物アレルギー増加★ ?
特定の食べ物が原因で皮膚や呼吸器などにアレルギー反応が出る「植物アレルギー」を成人になってから
発症する人が増えている。原因となる食品の傾向は乳幼児と異なり、野菜や果物が多い。
発症の詳しいメカニズムは解明されておらず、治療法は確立していないが、患者の体質に応じて症状を
改善する動きが大規模病院を中心に始まっている。食物アレルギーは、体が食べ物に含まれるたんぱく質を
異物と認識し、防御のために過剰にな反応を示すことで起きる。生活環境の変化に伴い、乳幼児とともに、
大人の患者が増えているのは間違いない。10年ほど前から成人の患者が急増し、20代では1%程度の人が症状をもっているとしたうえで、
成人患者の10人に1人は原因となる食べ物を口にすると、ショック症状などの重篤な症状を引き起こしている。
乳幼児と成人の食物アレルギーは原因となる食べ物の傾向が大きく異なる。乳幼児を中心とした2478人に対する調査では、
鶏卵が38.7%で最も多く、牛乳(20.9%)、小麦(12.1%)などが上位を占めた。これに対し、成人はリンゴや桃、
梨などの果物、野菜が48.4%で最多。以下は小麦(15.7%)、エビやカニなどの甲殻類(7.2%)と続いた。
ただ、発症の詳しいメカニズムが解明されておらず、なぜ果物や野菜が成人に多いのかはわかっていない。
幼児の場合、消化機能の発達とともにアレルギー反応が減ることが多い。成人患者の治療は難しいとされ、原因や症状、
治療後の反応は一人ひとり異なる。体質や特徴を把握したうえで治療を進め、生活上のアドバイスをする必要がある。
例えば、リンゴでアレルギー反応が出る人でも、加熱したアップルパイなら反応が弱まることもある。原因となる食べ物を特定
するだけでなく、どの程度の量で、どんな反応が出るのかを見極める。原因となる食べ物をしっかりと突き止め、
それを避け続けるのが最も有効な対処法となる。間違って口にする誤食を防ぐための指導を徹底しているという。
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