クリニックからのお知らせ

■★意外に怖い不眠症★ ?
日本人の約5人に1人が不眠の悩みを抱えており、50代後半から増える。たかが不眠症と思いがちだが、
高血圧や糖尿病など様々な病気にかかるリスクが増す。不眠症が引き起こす怖い病気を考える。
睡眠は食事や運動とともに健康を維持する大切な要素だが、日本人の意識は低いという。
経済協力開発機構(OECD)加盟国の中では日本は韓国の次に睡眠時間が短いとされる。
海外ではかかりつけ医に相談するのに、日本では不眠で困っている人のほぼ半数が相談しないという。
たかが不眠とあなどってはいけない。鬱病との関連性は知られているが、不眠症の人は高血圧や糖尿病などの
生活習慣病にかかるリスクが高まる。入眠障害の人は8年後に糖尿病になる割合が3倍に膨れた。
睡眠不足が慢性化すると、自律神経やホルモンの分泌といった体内の調節機能そのものが変調をきたすからだ。
短時間睡眠を1週間続けると、健康的な人でも体内で分泌されるホルモンの一種インスリンに反応しにくくなり、
血糖値が上がることがわかっている。一晩徹夜しただけで血圧は10ほど上昇するという。
米国などの研究から、睡眠時間が短いと肥満になりやすくなることもわかってきた。
原因は夜更かしをする人は夜食をとりがちだがだけではない。不眠が続くと、食欲を増すホルモンのグレリンの
分泌が増え、逆に食欲を抑えるホルモンのレプチンの量は減るためだとみられている。
高血圧症患者を降圧剤で血圧を下げると、睡眠時間は同じでも睡眠の質がよくなったという報告もある。
不眠症が生活習慣病を引き起こす詳しい仕組みははわかっていない。不眠症の原因は様々で、悪循環を招く要因を
取り除くのは難しい。音や明るさなど周囲の環境要因のほか、アルコールやニコチン、カフェインの摂取、
薬の副作用など生活習慣の影響も大きい。ストレスも不眠症を招きやすい。家族の死やリストラなど
原因がはっきりしている場合は対処方法が見つかる可能性があるが、職場などの日ごろの不満の積み重ねが
影響する場合も少なくない。
Topページに戻る