クリニックからのお知らせ

■★サイトメガロウイルス、トキソプラズマ妊婦さん、初感染に注意★
妊娠中に初めて感染すると、おなかの子供に悪影響を与える感染症がある。
重症だと、発達の遅れや難聴、視力障害などをひきおこす。土いじりやペットのフン、
小さい子供からうつる危険があり、注意が必要だ。サイトメガロウイルス(CMV)はどこにでもいるウイルスで、
多くは感染しても症状が出ない。1度感染すれば、再感染の確率は低い。妊婦の約7割が抗体を持っているという。
ただ、妊娠中に初めて感染すると問題だ。おなかの赤ちゃんに感染し、難聴や頭部が小さくなる小頭症、低出性体重、
けいれんなどの症状が出ることがある。赤ちゃんの300人に1人が感染、1千に1人に症状が出ると推定されるという。
重度の発達の遅れ、聴力が高度に障害される重症例は、症状が出た子の3分の1くらいいるのでは?
乳幼児の尿や唾液から感染する場合あり、幼いきょうだいが感染源になっていることもある。
妊娠中に注意が必要な感染症は他にもある。寄生虫の一種、トキソプラズマに感染。トキソプラズマは
ネコのフンを通じて広がり、豚や馬、牛、鳥などに寄生。生肉を食べたり、猫のフンを触ったり、
土いじりしたりすることで感染する。1度感染すれば、再感染の恐れはない。年間100人程度の赤ちゃんに母子感染し、
うち症状が出て生まれてくる子は10人程度という。CMVもトキソプラズマも妊娠前に感染していれば、
赤ちゃんにうつす心配はほとんどない。妊婦が感染しているかどうかは、それぞれ1千円程度で抗体検査ができる。
赤ちゃんの症状を軽減させる薬はあるが、公的医療保険は使えない。産科医や小児科医でも詳しく知らない場合があり
妊婦だけではなく医師への啓発も必要とおもわれる。
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