クリニックからのお知らせ

■★便秘★
腸の動きが弱くなったり、直腸の感覚が鈍ったりして便がたくさんたまらないと、
便を出すための反射がおこらなくなり、便秘になります。骨盤内の筋力が低下して
うまく便が押し出せなくなって起こることもあります。便秘に悩む人は一般的に女性が多く、
人口の2割ほどが便秘と言われています。最近は、高齢者の筋力低下による便秘が増えています。
その場合、薬は必要です。薬を使うのは、便の形を排便しやすい形に変えるためです。
便が小さく硬い場合は、繊維質の食事を取るなど生活習慣を改善しながら、酸化マグネシウムなど、
便に水を含ませて出しやすくする緩下剤を使います。それでも出ない時に一時的に、腸の動きを刺激して
無理やり出す刺激性下剤を使うこともありますが、安易に常用するのは根本的な解決にはなりません。
漢方薬を使うこともあります。排便に必要な骨盤内の筋力は毎日スクワットや腹筋をしたり、
歩いたりすることで鍛えることができます。また排便時、前かがみになるだけでも、直腸が下向きに伸びるので
排便しやすくなります。重症なら、病院でおなかの力の入れ方をトレーニングすることもあります。
高齢者の場合は、大腸がんや甲状腺機能の低下、糖尿病などが隠れている場合もあります。
血便が出たり、体重が落ちたり、食欲が低下している場合などは、たかが便秘と侮らずに、
まずは検査を受けてみましょう。
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