クリニックからのお知らせ

■COPD情報
近年、COPDは世界中で増加の一途をたどっており、
我が国の患者数は500万人と推定されています。また、厚生労働省発表
の2006年日本における死亡原因としてCOPDは10位、特に男性では8位となっており、
早期の発見と早期治療が望まれます。

COPD死は窒息死の約6倍
多くのCOPD患者さんは重症になり診断されるケースが多く、
より早期の段階で診断、治療できてないのが現状です。
COPDは年々増加の傾向であり、2007年度の調査では窒息死の約6倍にもなっております。

日本のCOPD患者の死亡原因10位
2006年日本における死亡原因としてCOPDは10位となっています。
特に男性では8位となっております。COPDの患者さんは22.3万人ですが、
多くの患者さんが診断されていなく、十分な治療が受けられていないのが現状です。

長引く咳・痰・息切れはCOPDの症状
このような症状がある人はCOPDかもしれません。早いうちにまずはチェックしてみましょう。

・40歳以上で、タバコを吸っているまたは吸っていた
・しつこく続く咳・痰が出る
・階段をのぼると息切れがする

【COPDの病態】
COPDとは、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸収暴露することで生じた肺の炎症性疾患である。
呼吸機能検査で正常に復すことのない気流閉塞を示す。気流閉塞は末端気道病変と
気腫性病変が様々な割合で複合的に作用することにより起こり、進行性である。
臨床的には徐々に生じる体動時の呼吸困難や慢性の咳、痰を特徴とする。

【COPDの診断】
1.気管支拡張薬投与後のスパイロメトリーでFEV1/FVC<70%を満たすこと
2.他の気流閉塞をきたし得る疾患を除外すること

●慢性に咳、喀痰、体動時呼吸困難などがみられる患者に対しては、COPDを疑う。
●診断確定には、X線画像検査や呼吸機能検査、心電図により、気流閉塞をきたす疾患除外
することが必要である。気道可逆性の大きいCOPD、可逆性の乏しい難治性嘆息、
COPDと嘆息が併存している例では、気管支嘆息との鑑別は困難である。
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