クリニックからのお知らせ

■★食品と薬の食い合わせ★


薬と一緒に食べると、薬の効果を弱めたり強めたりしてしまう食品が、実は身近にけっこうあるのです。
脳梗塞や心筋梗塞の再発を防ぐ、血液が固まらないようにする薬「ワーファリン」
ワーファリンは、ビタミンKの働きを弱めることで血を固まりにくくする薬だ。そのため、ビタミンKの多い食材、
納豆やクロレラ、青汁などをとると、せっかくの効果が無くなってしまう。さらに納豆の場合は、
食べて数日たっても体の中でビタミンKを作り続けるため、薬の効果を弱めてしまっていた。
薬を飲むと、有効成分がまず腸などで吸収され肝臓で代謝された後、血流にのって全身に運ばれて効果を発揮する。
食べた食品は、胃の中で有効成分と結びついて、その吸収を妨げたり肝臓で代謝酵素を増やしたり減らしたりすることで、
薬の効き目に影響を及ぼす。食べ物だけでなく、飲みものも要注意。スポーツ飲料や緑茶などで飲んでいないだろうか。
骨粗しょう症のビスフォスフォネート製剤と呼ばれる薬はマグネシウムやカルシウムなど電解質の入ったスポーツ飲料と
同時に取ると、有効成分の形が変わってしまい、吸収されにくくなる。同じことは、抗菌薬と牛乳の組み合わせでも起こる。
最近では、お茶が高脂血症を予防するスタチンの効果を強めるという報告もある。相互作用には、患者の心理も
影響していそうだ。病気があるだけに、健康を維持したいという気持ちから健康食品をとる場合もある。
健康によさそうな食品をとりすぎて、薬の効果をなくしてしまっては元も子もない。
一度、かかりつけの薬局で相談してみるほうがよさそうだ。
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