クリニックからのお知らせ

■★春先の心身の不調★
春先は心身の状態に注意が必要だ。ついついはしゃぎすぎて無理をしがち。
体はまだ冬の状態のままで本調子ではないのに動かしすぎて、肩こりや腰痛、股関節や筋肉痛なども起こりやすくなる。
精神的な不調を訴える人も多いのもこの時期の特徴。5月病の兆候が徐々に表れるのが3月末のころだ。
不眠から始まり、朝もしっかり目が覚めない、食欲が無くなったり、胸焼けや便秘など消化器の調子が悪くなったり、
といった変調が起きやすくなる。このため、春先の外来患者には、小さな訴えでも丁寧に対処するように心がける必要がある。
ちょっとした不調が、大きな悩みが病気に繋がりかねないからだ。とりわけ注意しているのが高齢者。
若い人に比べて体力の衰えが大きいことに加えて、一人暮らしの寂しさ介護の必要性、病気など、
将来の生活不安を感じている人は多い。高齢者の患者とは、新しい趣味やお花見、食べ物など、
とりとめない話題でやり取りを続けながら、できるだけ励ますことが必要だ。体力の衰えを感じ、
病気で床に伏すことは残念かもしれない。ただ大切なのはのは考え方。走り続けたペースを少しだけスローダウンしてみる。
風邪や花粉症、胃腸炎、痛風や肥満など、すぐに死に至る病ではないし、焦ることないと伝える。
薬は飲みたくないという人には、食事の改善や軽く続けられる運動などを勧める。
生きていれば病気になるのは当然だ。人は死に方も死ぬ時期も自分では決められない。
自分で決められるのは、いまをどう生きるかということだけだ。この時期に大切なことは、よく食べ、動き、
よく眠り、そしてよく笑うこと。春は私たちの体にも新しいエネルギーと、生き抜く力を授けてくれる。
高齢者だけでなく、どんな年代の人でも、春の息吹を追い風にして、新しい年度をスタートさせてほしい。

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