クリニックからのお知らせ

■★風疹★
風疹の勢いが過去5年で最高の勢いで増えている。免疫力の十分でない妊婦が感染して、
赤ちゃんの目や耳、心臓に障害が出る「先天性風疹症候群」も相次いでいる。治療法はなく、
母親か父親らが風疹のワクチンを受けることでしか、赤ちゃんを守れない。妊婦に感染させないよう、
周りの人たちにも早くワクチンを受けるように、専門家は呼びかけている。先天性風疹症候群、この症候群は
母親が妊娠中に風疹にかかり、胎児にうつることで起きる。体の器官が作られるのが邪魔され、
白内障や緑内障などの眼の病気のほか、心室の間に穴が開く「心室中隔欠損症」などの心臓の異常、
難聴など様々な症状が出る心配がある。妊婦が風疹にかかって、胎児も感染するのは3分の1ほどで、
さらにその3分の1にこの障害が出るという。昨年10月以降、全国で7人の赤ちゃんに障害が出た。
昨年は1年で2人ほどの報告しかない。今年風疹は大流行している。首都圏が流行の中心だったが、
地方に飛び火し始めた。ピークは6月ごろで、専門家は注意を呼びかけている。
風疹患者の9割は成人が占めている。1970年以降、予防接種の対象などが何度も変更され、
免疫がない成人が多いことが影響している。特に今年34歳以上の男性は予防接種の機会が一度もなく、
感染を広げているとみられている。夫から妻にかかり、胎児が感染する心配もある。
過去にできて免疫ができていると勘違いしている人も多い。感染研によると、風疹の男性患者
1584人を調べると、27%がワクチンをうけておらず、68%はじぶんが受けたか不明だった。
ウイルス検査などをしなければ、医師が診断を間違うこともあるという。また、ワクチンを受けていても
1回では十分な免疫がつかず、年齢を重ねると効果が減ることも分かっている。このため、2006年以降の子供の摂取は
1歳児と就学前1年間の2回に変更された。成人も、過去の感染や摂取の状況が分からない場合は、
2回目の追加接種をしても、健康に問題はないと考えられている。追加で受ければ、より効果的だという。
成人の予防接種は1万円ほど必要だ。妊娠中には摂取できず、接種後2ヶ月は避妊をしなくてはいけない。
不妊治療前や、次の子供への感染に備え出産直後の接種が勧められている。
Topページに戻る