クリニックからのお知らせ

■★ゆるいおなか生活改善で予防★ ?
この季節、転勤や移動でちょっとしたストレスを抱え、おなかの調子を崩す人も多いのでは。
身近な体の不調といえる下痢は、病原性大腸菌などによる感染症や精神的ストレスが原因で起こり、
日常生活に支障をきたすこともある。やっかいな下痢を予防するにはどうすべきか。
私たちの健康な便には水分が70〜80%含まれている。これより水分が多くなると軟便や水のような便になる。
そして、我慢のできない便意を頻繁に感じたりすれば下痢と考えていい。下痢は様々な理由で腸の機能が低下し
水分を十分に吸収できなくなった状態。急な下痢の原因には暴飲暴食や腹部の冷えもあるが、注意したいのは
ノロウイルス感染や病原性大腸菌などの細菌感染だ。生卵や生の鶏肉などにはサルモネラ菌やカンピロバクターなど
食中毒の原因となる細菌が混入しているので、気温が上がるこれからの季節、しっかり加熱調理するなどの注意をしてほしい。
過剰な腸の運動も下痢を生じる原因だ。例えばビールをたくさん飲んだ翌朝に下痢をする人がいる。
これはアルコールが腸の運動を活発にし、食べたものがどんどん排出され、水分を吸収する時間が足りなくなるためにおこる。
精神的なストレスも腸の運動と深い関係がある。学生時代、試験や発表会の前に急に腹痛に襲われたという経験の
ある人もいるだろう。こんなとき脳からはストレス信号が発生せられ、腸の粘膜からは、腸の運動を刺激する
セロトニンというホルモンが分泌される。このとき腸の動きが激しくなって下痢となる。特に男性でその傾向が強いため、
女性と比べて下痢になりやすい。誰でも一度は経験する現象だが、頻繁に繰り返しているとまたお腹が痛くなったらどうしよう
という不安が強くなる。こうした不安はストレス信号を強めるために、さらに症状が出やすくなる。
この不安の連鎖反応にはまると、やがて慢性下痢につながる。これが最近、よく知られる過敏性腸症候群の正体だ。
下痢は著しく生活に支障をきたすので、この病気に悩んでいる男性は多い。大切なことは不安の連鎖に入る前に医師に相談すること。
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