クリニックからのお知らせ

■★中国鳥インフルエンザ感染★

鳥インフルエンザ(H7N9)の初めての人への感染が中国で報告されて3週間。
感染者は増えた。症状や治療歴の報告などから、肺炎などの急性呼吸障害が2割以上で起きたことや、
高齢者が重病化しやすいことなどがわかってきた。医師らの論文によると、40.6度の高熱が出た。
熱が下がらず、4日間、抗生物質の投与を受けた。7日目に突然、せきや激しい息苦しさに襲われて、
重い呼吸不全(ARDS)が疑われ、人工呼吸器をつけたが翌日、亡くなった。警戒されている強毒性の
鳥インフルエンザ(H5N1)や、2009年に大流行したH1N1型は肺の中で増えてウイルス性肺炎を起こし、
発症から急激に悪化するのが特徴だ。H7N9型でもウイルス性肺炎が起きているのではないか
と指摘する。季節性インフルエンザでは細菌への2次感染で肺炎が起きる。やや時間が経って起きることが多い。
致死率は当初5割近かったが、現在は2割未満で、下がる傾向にある。心配される人から人への感染は確認されていないが、
感染源や感染経路は不明。世界保健機構(WHO)は感染者の半数以上は家禽に接触していなかったと見ており、
完全には否定できていない。日本でもし流行したら影響はどの程度か。09年の大流行より健康影響が
大きくなる可能性がある。このときは、季節性インフルエンザに感染したことがある人はある程度の免疫を持っていた。
しかし、H7N9型は免疫を持つ人がいない。また今回、中国の感染者の中心は60代半ばで、
死者の6割以上が同じ年齢層であることも懸念材料だ。高齢者の感染が少なかった09年より死者や重症患者が
増える可能性があると指摘する。09年は60歳以上は感染者の約2%で、死者は全体で約200人だった。
政府は16日、水際対策やワクチン接種などに関する行動計画案を発表。来月末にも閣議決定する予定だ。
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