ｸﾘﾆｯｸからのお知らせ
■★五月病になる前に★
春のこの時期には精神の不調を感じる人が多いといわれる。気候の影響というより、環境の変化によるものだ。
新しく会社や学校に入って緊張している若者はもちろんだが、異動した部署で鳴れない仕事についた中間管理職の
なかにもストレスを感じている人は多い。その会社の中である程度の経験を積んできた人たちだ。
ところが、新しい部署では、それまでの知識や経験がほとんど役に立たないように思える。管理職だから部署全体の
マネジメントをしなくてはと考えても、仕事の内容も進め方もよくわからない。それまでずっとその部署にいた部下の方が
よく知っている。それなら部下に聞きながら仕事を身につけていけばよいと思うのだが、こんなことも分からないのかと
あきれられそうで、聞くに聞けない。仕事が思うように進まず、自分のふがいなさに気持ちがめいってくる。
まわりの人の目も気になって、ダメな上司だと思われているのではないかと考えて自身がなくなる。
こうして精神的に調子を崩して相談に訪れる中年の社員は少なくない。分からないということを受け入れて、
まわりに質問することができないものだ。それは新入社員でも同じだ。こんなつまらない質問をすると
評価が下がるのではないか、忙しくしている先輩の仕事を邪魔するようで申し訳ないなどと迷う前に、
分からないことを認めて素直に聞いてみることが大切だ。